茨城県常総市森下町3885ー1
0297-25-1451

血液透析とは

血液透析の仕組み
透析は正常に機能しなくなった腎臓のかわりの役目を担います。血液透析はまず、血液ポンプによって血液を取り出し、ダイアライザーという装置の中を通します。の中では、人工の膜でできた管の内を血液が、外を透析液が流れ、体の中にたまった老廃物や過剰な水分を取り除いたり、体液のバランスを整えたりしています。ダイアライザーを出たきれいな血液は体の中へもどります。 血液透析は一回4時間程度の治療を1週間に2~3回、行います。

血液透析の種類
血液透析【HD】
血液透析は、血液と透析液とを透析膜と呼ばれる半透膜からできた透析器(人工腎臓)を介して間接的に接触させ、拡散という原理(紅茶のティーバックの色素がカップの中で広がっていく現象)によって体内にたまった毒素の除去を行います。また限外濾過 という原理(圧力をかけて余分な体液を除去)により体内の余分な水分の除去を行うことができます。きれいになった血液は再び体内に戻されます。通常1週間に3回、1回の治療は4時間行われます。日本ではほとんどがこの血液透析を行っておられます。
限外濾過【ECUM】
限外濾過は透析液を用いません。限外濾過により余分な水分の除去を行います。透析液を用いないため、毒素の除去はできませんが、体の中に水分がたまった状態(溢水状態)を改善することができます。
血液濾過 【HF】
限外濾過を大量に行い体液を除去することで、毒素の除去を行う方法です。限外濾過を大量に行うので代わりに補充液を注入します。補充液は、限外濾過で除去した量と同じ量(12~20L/回程度)が必要です。 補充液を用いるため、血液透析時のような急激な血漿浸透圧変化が生じにくく、血圧低下を起こしにくいと言われています。
12〜20L/回の血液濾過だけでは血液透析と比較すると中〜高分子量の毒素の除去は得意ですが小さい分子量の毒素の除去が劣ると言われています。
血液濾過透析 【HDF】
血液透析の特徴と、血液濾過の特徴を兼ね備えた血液浄化法です。
血液透析と、10L/回程度の補充液を用いた限外濾過とを併せ行います。